マンションの全面リフォーム(フルリノベーション)を検討されているのですね。戸建てと違ってマンションには構造的・管理的な制限があるため、注意点や進め方、費用感などをしっかり把握しておくことが重要です。


✅ マンション全面リフォームとは?

築年数の古いマンションをスケルトン状態(コンクリート躯体だけ残す)にして、以下をすべて刷新する工事です:

  • 内装:壁・床・天井・建具

  • 水まわり:キッチン・浴室・トイレ・洗面台

  • 設備:給排水管・電気配線・給湯器

  • 間取り:間仕切りの変更、LDKの統合、収納設計など


✅ マンション全面リフォームの費用相場(目安)

規模(専有面積) 費用相場(税込)
50㎡前後 約500~800万円
70㎡前後 約700~1,200万円
100㎡以上 1,000万円以上も可

📌キッチンやユニットバスなどグレードによって費用は大きく変動します。


✅ マンションリフォームの注意点

1. 構造体は触れない

  • 「ラーメン構造」の場合、梁・柱は撤去できません

  • 「壁式構造」の場合、ほとんどの壁が構造壁になるため、間取り変更が大きく制限されます。

2. 管理規約の確認が必須

  • フローリング材の制限(遮音等級)

  • 工事時間帯・音出しルール

  • 共有部分(玄関扉、窓、バルコニー)は変更不可など

3. 給排水管・電気配線の更新を検討

  • 古いマンションは給水・排水管が劣化していることが多く、内部配管の更新が重要。

  • 分電盤やブレーカー容量も見直し対象です(特にオール電化にしたい場合)。

4. ガス・換気・排水の位置制限

  • キッチンやトイレの移動範囲には制限あり(床スラブ下の配管ルートによる)。


✅ よくあるリフォーム内容

改修箇所 内容
間取り変更 和室をLDKに統合、壁を撤去しオープンキッチン化など
キッチン 対面式・アイランド型への変更、最新システムキッチン導入
浴室 1216 → 1317サイズに拡張(可能な場合)
トイレ タンクレス or 手洗い一体型への変更
内装全般 フローリング・クロス全面張替え
収納 ウォークインクローゼットや壁面収納の新設
照明・配線計画 ダウンライト化、間接照明など

✅ フルリフォームの進め方(8ステップ)

  1. 目的と予算を明確にする
    (例:二人暮らし向けに1LDKに変更/1000万円以内)

  2. マンションの管理規約を確認
    必ず「専有部分の改修可能範囲」をチェック。

  3. 現地調査(インスペクション)を依頼
    配管・構造の状況、スラブ厚、天井高などを確認。

  4. プラン作成と見積もり(複数社比較が◎)

  5. 管理組合へ工事申請書提出(工事2〜3週間前までに)

  6. 工事開始(通常2〜3か月)

  7. 完成・引き渡し・保証確認

  8. アフターサービス体制の確認


✅ 補助金制度(2025年版)

マンションリフォームでも、以下の国の補助制度を活用できる場合があります:

制度名 内容 補助額目安
住宅省エネ2025キャンペーン 断熱窓・節水トイレ・高効率給湯器など 最大60万円程度
長期優良住宅化リフォーム推進事業 耐久性・省エネ・バリアフリー改修等 最大250万円(条件あり)
バリアフリー改修補助(自治体) 手すり・段差解消など 地方により10~20万円程度

※「マンションの管理組合単位」で申請が必要なケースもあります(共用部の改修など)。


✅ こんな方におすすめ

  • 中古マンションを購入して、自分好みに全面リノベしたい

  • 間取りや設備が古く、今のライフスタイルに合っていない

  • 将来を見越して断熱・省エネ性能やバリアフリー対応を強化したい